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薪ストーブにも本当のプロがいる
by 草島すなお
リージェンシーは太い薪でも大丈夫
薪ストーブの選択にあたっては、その道の専門家であるインスペクションシステムズの
須原さんを紹介してもらった。紹介してくれたのは、現在、富山市八尾在住で、とやまの木で家をつくる会会員の森さんだ。彼は、東京の出版社に勤めていたときから、薪ストーブ会社を探しておられたが、「東京の会社も含めても須原さんほど詳しい人はいなかった。」という彼の一言で、須原さんにお願いすることにした。
薪ストーブは、工務店や家具屋さん、さらにインターネットなどから情報を得れば、誰でも簡単に商品を選ぶことができる。だけど、薪ストーブの特徴や製造工場の実態など幅広い知識や情報を得た上で自分の家、自分のライフスタイルに合った薪ストーブを選ぶべきと私は思っている。
「薪ストーブを選ぶとき、どんな木を燃やすのか?広葉樹にこだわるのか、スギでもなんでもいいのか、というように燃やそうとする木を考慮に入れながら選ばなければならない。」「薪ストーブにも、高級車タイプもあればスポーツカータイプもある。」こんな話をしてくれる須原さんから薪ストーブの奥の深さを教えてもらった。
「あまり薪の種類にこだわることなく、丈夫で長持ちするストーブ」という私の要望に対し、須原さんは即座に「リージェンシー」を勧めてくれた。このストーブは、鋳物でなく鋼鉄でできているので熱に強く丈夫なのだそうだ。「針葉樹の木は広葉樹の木より火持ちが悪く一気に熱くなるため、針葉樹の木を燃やすのであれば、デリケートな鋳物より鋼鉄が断然いい。」一々、納得できる説明なのである。
薪ストーブを入れる場合、家の設計をどうするかもしっかり考えなければならない。薪ストーブで暖められた空気はどのように流れるのか、冷たい空気はどこへいくのか、煙突はどうあるべきなのか、吹き抜けはあった方がいいのか。煙突はまっすぐで長いのがいい。こんなことを具体的に教えてもらって、家の設計に活かした。
2004年(平成16年)12月18日、家の完成が、間近となっていよいよ薪ストーブ据え付けの日を迎えた。薪ストーブの下に敷く煉瓦は須原さんのアドバイスを受けてホームセンターで事前に調達し、後ろの壁に貼り付ける煉瓦は準備してもらった。費用節約のため、須原さんや社員の方に手伝ってもらいながら、自ら煉瓦を張った。素人の施工にしては、まずまずの出来映えだ。
床と壁に煉瓦を張り終えた後、暖房能力40坪、真っ黒に金色の窓枠が映える大きな薪ストーブ「リージェンシー」が設置された。早速、火の付け方の講習を兼ねた火入れ式を行い、薪ストーブのある家の長い歴史が始まった。
薪ストーブは家の完成後も、末永く付き合っていかなければならず、薪のストックの仕方や薪の燃やし方、温度調節方法、煙突の掃除の仕方など教えてもらうことは多い。須原さんから中古のチェンソーや斧を譲り受け、その他煙突掃除用ブラシや鉈などの薪ストーブ関連グッズも取り揃えてもらった。初めての煙突掃除の時も、懇切丁寧に教えていただいた。須原さんを師と仰ぎ、その教えを忠実に守って、今も薪ストーブのすばらしさを日々堪能している。
追伸:
薪ストーブを取り扱う場合、一番の問題が薪にまつわることである。
薪をどこに保管し、それをどうやって運ぶか。冬場の生活にとって大きな問題である。これらの事を十分に考慮に入れて、家の設計をする必要がある。薪ストーブのある家の究極の姿とは、どんな設計になるのだろうか?今でも、自分で考えることがある。
ヤカンを載せたストーブ 大きな窓を持つリージェンシー (火入れ)
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