林業家・中田市郎さんとの出会い 第10話

林業家・中田市郎さんとの出会い

[実例].顔が見える家づくり── “お金では買えない家づくり”に感動 by草島すなお

| TOP | 林業家・中田市郎さんとの出会い 第10話 |

林業家・中田市郎さんとの出会い 第10話

自分たちでできること

 by 草島すなお

ペンキを塗る母娘.JPGペンキを塗る母娘

 今回の家づくりでは、「県産材をふんだんに使うこと」と「プレカット加工に頼らない大工さんの丁寧な手仕事」を基本としていたので、一般住宅よりも建築単価は高めになる。
そこで、できるだけ建築費を抑えため自分たちでできることは自分たちで作業をした。

(1)ペンキ塗り
 まずは塗装。外壁は板を張る前に、内壁はプラスターボードにローラを使って、そして、床は透明なオイルを自分たちで塗った。塗料は、高岡市坂下町の福尾商店に何度も通って色々と教えてもらい、リボス社製の自然系のものを選んだ。

○外壁にはドノス(商品名)
 外壁を何色にしようかと随分悩んだが、長い目で見て飽きがこなくて、かつ、落ち着いた感じの黒を選択した。黒色を選んだのは、ドノスという名の商品に出会ったからであった。ドノスは黒色の割には、スギの木目や風合いを活かせる点が気に入った。

○内壁には白色のペンキ

○床にはオイル
 足触りが柔らかで温もりを感じるスギフローリングの特長を損なうことのないよう、床には必要最小限の自然系オイルを塗ることにした。

○ペンキ塗り初日(外壁用)
 外壁用のスギ板のペンキを塗るため、2004年(平成16年)11月3日、家族4名でマイスター事業協同組合の作業場へ出かけた。上手く塗れるか、多少の不安があったが、プレーナー加工されたスギ板は刷毛が適度に滑って塗りやすく、子供達でも十分にできる作業であった。重ねられた一番上の板を妻と子供達が塗り、塗り終わった板を私が立てかける、といった作業を繰り返す。外壁は2度塗りするため、1度目を塗って24時間以上経過後、2度目を塗って完成となる。
 こうして、作業所へ数回通って外壁のペンキ塗りが完了した。

(2)スギ板の外壁張り
 自分たちでしたことは他にもある。外壁張りもその一つだ。正面の人目につく所は、大工さんにしてもらったが、その他は自分たちでした。外壁の板はドイツ下見板といって下から順番に横張りしていくのである。下見板張りは板を少し重ね合わせて張るが、その重ね合わせ部分が素人にも容易に分かるように加工されており、最初の一番下の板と窓の周りの始末などだけを大工さんにしてもらえば、私たちにも容易に張ることができた。厚さ2cmぐらいの板に長さ7cmのねじり釘を金槌で打っていくように大工さんから教えられたが、エアタッカーと呼ばれる釘打ち機でバンバン打っていくのだと思っていたら、どっこい昔と同じように(いやそれ以上に頑丈な方法で)一枚一枚、一釘一釘しっかりと打ち込む家造り、どこまでも丁寧に仕上げる方法に改めて納得するのであった。

(3)家の中のペンキ塗り
 家づくりも完成に近づき、家の中の塗装に取りかかった。
 まずは壁塗り。これも福尾さんに小道具まで用意してもらい、リボス製のデュプロンをローラで塗った。柱などにペンキが着かないようマスキングテープを張り巡らすのが大変な作業だったが、家の設計をしてもらった青山設計事務所の方達にも1日お手伝いをしてもらいながら何とか塗り終えることができた。
 私の仕事は、フローリングの塗装を残すのみとなった。

塗装を待つ壁.JPG塗装を待つ壁

LinkIcon第9話へ戻る      第11話に続くLinkIcon